人工呼吸器のウィーニングの基準

ウィーニングとは、人工呼吸器を患者から外す操作を言います。

人工呼吸器は、非生理的な喚起方法であるため、肺自体はもちろん、循環器系にも悪影響を及ぼします。(人工呼吸器による生体への影響)そのため、患者の喚起状態が回復してきたらできるだけ早く、離脱することが近年の人工胃呼吸器管理のポイントとなっています。

ちなみに急性呼吸不全における人工呼吸器のウィーニングの基準は以下の項目が広く用いられています。

ウィーニング開始基準
喚起予備力 呼吸回数 10~30回/分
分時間気量 10L/分
肺活量 12~15ml/kg
最大吸気圧 25㎝H2O以上
酸素化能 PaO2 70mmHg以上(FIO2=40%)
A-aDO2 350mmHg(FIO2=100%)
喚起効率 PaCO2 35~45mmHg
VD/VT 0.58以下

急性呼吸不全における人工呼吸器のウィーニングの基準は、呼吸療法認定士の試験にもよく出題されます。上記紹介した基準値は全て覚えておきましょう。

「A-aDO2」、や「VD/VT」などの略語の意味を詳しく知りたい場合は、過去に紹介していますので以下のページを参照してください。

「A-aDO2」→(肺胞気・動脈血酸素分圧格差とは
「VD/VT」→(編集中)


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