副腎皮質ステロイド

副腎皮質ステロイドの作用

副腎皮質ステロイドであるグルココルチコイドは、副腎皮質から分泌されるホルモンです。抗炎症作用と免疫抑制作用があります。

副腎皮質ステロイドの適応疾患

副腎皮質ステロイドは、多くの呼吸疾患の治療に用いられます。

【ステロイド薬の呼吸器適応疾患】

  • 気管支喘息
  • 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
  • 突発性間質性肺炎
  • ARDS
  • アレルギー性肺疾患
  • ANCA関連血管炎
  • 膠原病肺
  • サルコイドーシス
  • 薬剤性肺障害
  • 放射線肺炎
  • 感染症(ニューモシスチス肺炎、結核性胸膜炎)
    など

気管支喘息治療の中心的な薬剤です。また、COPD治療においても重要な役割を果たします。

抗炎症作用があるので、多くの炎症性の肺疾患の治療に適応されます。

副腎皮質ステロイドの副作用

ステロイド薬を使う場合、最も注意しなくてはいけないのが感染症です。ステロイドは、免疫を抑制するので、感染症(日和見感染)にかかりやすくなります。

感染症の危険度は、投与量に相関があります。特に、プレドニゾロン総投与量500㎎以上、一日投与量20㎎以上で危険度が上がります。

その他にも、局所的副作用として「口腔内・食道カンジタ症、嗄声(させい)、舌肥大」などの副作用が重要です。定期的なうがいにより予防します。

感染症以外の全身的副作用の頻度は低いとされています。


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