サーボiの換気モードの説明

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サーボi 呼吸モード(挿入モード)の解説

サーボiとは

サーボiは、フクダ電子社の人工呼吸器であり、挿管時の人工呼吸モードを得意とするスタンダードな人工呼吸器です。

今回は、サーボiの挿管モードに絞って、呼吸モードの概要と特徴を簡潔に紹介します。

呼吸モード

サーボiでの挿管時の呼吸モードは、『強制換気、補助換気、複合モード』の3つの種類に分類することができます。

強制換気とは、ほぼ無呼吸の患者に設定する呼吸モードです。人工呼吸器で設定した、換気量および、換気回数で強制的に空気を送るモードです。

補助換気は、自発呼吸のある患者に使用する呼吸モードです。
補助換気では、患者が息を吸うタイミング(吸気努力)にあわせて、空気を送ります。患者の吸う空気が少なければたくさん空気を送り、患者の吸う空気が多くなれば、人工呼吸器が送る空気も少なくなります。

複合モードとは、強制換気と補助換気を合体させたモードです。一般的には、この方法が、サーボiの換気モードではよく使用されます。

複合モードは、基本的には、強制換気を行ないます。ただし、強制換気と強制換気の間に、患者の吸気があった場合は、その吸気に合わせて補助換気を行ないます。

<強制換気>

・従量式 VC(volume control)

VCとは、volume controllの略称で、日本語に訳すと『量を従わせる』となります。
言葉通り、設定した一回換気量と、設定した分時換気回数で強制的に空気を送ります。ちなみに、このような重量式強制換気をVCと表現しているのは、サーボiだけだそうで、他のメーカーの人工呼吸器や一般的な呼吸の教科書では、CMC(controlled mechanical ventilation)などと表記されます。

このように、人工呼吸器のモードは、メーカーごとにいろんなモード名を作るため、覚えるのがややこしくなってしまいます。

・従圧式 PC(pressure control)

PCとは、pressure controlの略称で、日本語訳で『圧を従わせる』となります。
このモードでは、設定した分時換気回数で、設定した気道内圧になるまで空気を送るモードです。

人工呼吸器による換気で、気道内の圧力が高くなりすぎると肺損傷を起す危険性がありますが、PCでコントロールすると最高気道内圧をコントロールすることができるため、肺損傷のリスクを下げることができます。

ただし、PCでの換気モードでは、患者の換気量は、患者の肺の膨らみやすさに依存します。硬い肺の患者では、換気量が少なくなるし、柔らかい肺では、換気量が高くなります。

・圧補正従量式 PRVC(pressure-regulated volume control)

Regulatedとは、日本語訳で『安定化された,変動しない』といった意味です。pressure-regulated volume controlを直訳すると、『圧を安定化させて量を従わせる』となります。

この換気モードは、基本的には上記の、VCと同じ換気モードです。設定した分時換気回数で、一回換気量は、設定した一回換気流
一定の量のガスを送るが、設定された警報圧より5cmH2O以下に制限される。
補正圧リミットアラームが作動、低換気アラームもでる可能性がある。

<補助換気>

・PS(pressure support)圧支持

患者のトリガーで吸気が開始される。設定された圧になるように空気が送られる。

・VS(volume support)量支持

患者のトリガーで吸気が開始される。設定した目標1回換気量になるように空気が送られる。

・CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)持続的気道陽圧

気道に持続的に陽圧を加えることで、肺胞の虚脱を防ぐ。

<SIMV+○○(複合モード)>

SIMVモードは複合モードであり、強制換気とPSモードを合体させた換気方法です。強制換気は、上記のVC(重量式)、PC(重圧式)、PRVC(圧補正重量式)の3つから選択することができます。

このモードでは、基本的には選択した強制換気を行ないます。それに加えて、強制換気と強制換気の間に、患者の自発呼吸が合った場合、患者の吸気努力に同期して、補助換気であるPS(圧支持換気)を行ないます。

サーボiの換気モード選択画面には以下のように記載されています。

SIMV(従量)+PS
SIMV(重圧)+PS
SIMV(圧補正従量)+PS

挿管で使用する換気モードは、以上になります。