気道とは、口腔・鼻腔から肺胞までの空気の通り道のことを言います。この気道は、ただの空気の通り道というだけでなく以下のような様々な働きがあります。
- 空気の通り道
- 空気の加温と加湿
- 異物の除去
- 誤嚥の防止
今回は、気道の4つの働きについて学んでいきましょう。
気道の働き
空気の通り道
まずは、誰でも分かる働きですね。気道は、吸った息(空気)が口・鼻から肺胞まで到達するための通り道の働きがあります。
ちなみに、鼻腔・口腔から咽頭・喉頭までを上気道、気管から肺胞までを下気道と呼びます。詳しくは、解剖学のところで学習しましたね。
空気の加温と加湿
気道では、空気の加温と加湿の効果があります。咽頭では、相対湿度80%まで加湿され、気管支分岐部では相対湿度100%となります。
異物の除去
気管から区域気管支までの繊毛は、繊毛運動により異物を口腔まで移動させて除去します。この異物の除去には、粘液が必要で、その粘液は繊毛上皮細胞の胚細胞で作られます。
粘液というのは、すなわち痰のことです。ネバネバの淡に異物を付着させて口腔まで移動させて除去するということですね。
誤嚥の防止
咽頭からは、食道と気道の2つの道に分かれます。
食べ物は食道に、空気は気道に仕分けられます。これは、食べ物を飲み込むときは喉頭蓋が下がって気管を閉じることで反射的(反回神経により)に行われます。
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