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「人の呼吸商」と「栄養素の呼吸商」について

      2016/04/04

人間の呼吸商とは?

呼吸商とは、呼吸の際に排出される二酸化炭素量と、摂取した酸素量の比率を表します。

簡単な式で表すと

呼吸商画像

と表すことができます。

ちなみに日本人の呼吸商の平均値は、0.8程度となります。

栄養素の呼吸商とは?

私たちは、食事を摂取して、その栄養素を分解してエネルギーを発生させています。栄養素を分解してエネルギーに変えるには、酸素が消費され二酸化炭素が発生します。

栄養素+酸素→エネルギー+二酸化炭素

このときの二酸化炭素発生量÷酸素消費量

が、栄養素における呼吸商です。

栄養素の呼吸商は、蛋白質、炭水化物、脂質などの栄養素の種類により異なります。ちなみに、炭水化物の呼吸商が『1』、蛋白質の呼吸商が『0.8』、脂質の呼吸商が『0.7』

呼吸商の求め方は、二酸化炭素/酸素なので、呼吸商が大きいということは、それだけ、酸素消費量がすくなく、二酸化炭素が発生しやすい栄養素ということになります。

呼吸商が大きい

逆に、呼吸商が小さいということは、二酸化炭素発生量が少なく、酸素消費量が多いということになります。

呼吸商が小さい

したがって、COPDなどの閉塞性呼吸不全の患者は、CO2がたまるのを防ぐために、呼吸商の少ない(二酸化炭素の発生量が少ない)栄養、すなわち、脂肪を多く含んで、炭水化物の少ない栄養素を食べることが有用です。

 - 呼吸療法認定士(試験対策), 生理学