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呼吸器疾患の『男女羅患率の差』を紹介します。

      2016/04/04

男女

呼吸器疾患による男女差

COPD、肺癌、気胸などの呼吸器疾患は、男女で羅患率が大きく異なります。今回は、男女で羅患率が異なる呼吸器疾患について簡単に紹介します。呼吸療法認定士の試験に出そうなポイントは、色を付けているので必ず覚えてくださいね。

1.COPD

COPDとは

COPDは、慢性気管支炎と上気道閉塞を合わせた疾患です。主な原因は、タバコや大気汚染などによります。

COPDの男女差

COPDの、男女羅患率は3:1で男性のほうが3倍多くなっています。喫煙率が男性のほうが女性より多いのが関与しています。+

2.肺癌

肺癌とは

肺癌は、男性の癌の中で最も発生率の高いがんです。男性の癌の1位、女性の癌の2位となっています。肺癌は、遺伝的に発生するものと、タバコなどの大気汚染が原因とする癌に分けられます。

タバコが原因として発生する肺癌は、扁平上皮癌というもので、全肺癌のうち30%を閉めます。タバコ以外が原因で発生する肺癌が実は多いのです。
[参照肺癌のステージ分類と治療法・生存率について]

肺癌の男女差

肺癌の男女羅患率は3:1で男性のほうが3倍程度多くなっています。タバコ以外にも何らかの理由により男性の羅患率がかなり高いです。

3.気管支喘息

気管支喘息とは

気管支喘息とは、気管支の慢性的な炎症により、狭窄や過敏状態を引き起こし、呼吸困難を生じる病気です。アレルギーなどが関与しているといわれています。

気管支喘息の男女差

気管支喘息の男女差は、ありません。どちらも同じ頻度で発生しています。

4.気胸

気胸とは

気胸とは、肺が破れることにより、漏れた空気が胸腔を圧迫して呼吸困難を生じる疾患です。一般的にやせ形の男性の発症率が高いといわれています。
[参照気胸とは?(症状と治療法について)]

気胸の男女差

気胸の男女さは、5:1で男性の発症率がかなり高いです。なぜ、男性のほうが後発するのかはわかりません。

5.IIP(突発性間質性肺炎)

IIPとは

IIPとは、なんらかの原因により、肺胞の壁に炎症や線維化が起こることにより肺胞が固く分厚くなってしまう疾患です。

肺胞が線維化すると肺胞が膨らみにくくなり、呼吸困難となります。治療困難な難病として知られています。
[参照『呼吸不全になる疾患』の特徴と治療法について]

IIPの男女差

IIPの男女差は、1.3:1で男性のほうがやや高くなっています。

 

まとめ

肺疾患は、基本的に男性のほうが羅患率が高くなっています。男性のほうが羅患率が高い疾患としては、『肺癌、COPD、気胸、IIP』があるとうことを、頭に入れておいてください。

 - 呼吸不全の病態と管理, 呼吸療法認定士(試験対策)