呼吸リハビリテーション総論⑤(実施体制・エビデンス)

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呼吸リハの原則

呼吸リハビリテーションのチーム医療

呼吸リハビリテーションは、さまざまな職種と協力してチーム医療で行うことが望ましいとされます。

呼吸リハビリテーションにかかわる職種は、以下があげられます。その中でも、「統括医師、コーディネーター」は、プログラムの進行、患者の呼吸リハの習得状況を把握して、各スタッフへの調整・指示を行います。

<医療スタッフ>

  • 医師
  • 看護師
  • 理学療法士
  • 作業療法士
  • 栄養士
  • ソーシャルワーカー
  • 薬剤師
  • 保健師
<医療スタッフ以外>

  • 酸素・呼吸機器業者
  • 患者を支援する家族
  • ボランティア

呼吸リハビリテーションは、一人でも可能

理想的には、呼吸リハビリテーションは複数の職種がそれぞれの専門性を生かして行うのが望ましです。しかし、現状の医療体制では人手不足や診療報酬の点で難しい場合があります。

そのような場合は、1人でもリハビリテーションの知識を持ち、できる限りのことを行うことで呼吸リハビリテーションは可能です。

呼吸リハのエビデンス

<エビデンスA>

  • 短期的効果・・・呼吸困難、運動耐容能、QOLなどの短期効果
  • 維持期間・・・12週の導入で12~18ヶ月の有効性

<エビデンスB>

  • 生存期間の延長(データがまだ不十分)

まとめ

  • 呼吸リハビリテーションは、複数の職種によりチーム医療で行うのが望ましい。
  • リハビリテーションの知識を持てば1人でも可能。(できる限りのことをする)
  • 『呼吸困難、運動耐容能、QOLなどの短期効果』に対して、エビデンスAと示されている。

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