心理的サポート
慢性呼吸疾患患者の多くは、不安・抑うつ傾向にあります。
不安や抑うつは、QOLを下げてしまいます。不安・抑うつを評価してサポートする必要があります。
社会的サポート
在宅福祉サービスは、『介護保険、身体障害者手帳』によるサービスの利用が主になります。福祉サービスは、自己申告なので医療従事者(ソーシャルワーカー、訪問看護師、ケアマネージャ)が知識を持ち対応する必要があります。
身体障害者手帳
<等級の決め方>
障害者の等級は、「肺機能(1秒量の指数)、血液ガス値、自覚症状」の3つの組み合わせで決めます。1、2、4の3段階に定められます。
等級によりサービス内容が異なります。(詳細は、標準テキスト参照)
<サービス内容>
- 医療費の助成
- 介護支援(ホームヘルパーの派遣、移動入浴)
- 療養物質の給付・貸与(電動ベッド、吸入器、吸引器、酸素飽和度)
- 住宅改造の補助
- 公営住宅の斡旋、公共料金・税金の減免など
※都道府県により異なります。
介護保険
<受給条件>
介護保険の対象は、65歳以上または、40歳以上64歳以下で特定疾病(呼吸器疾患ではCOPD、末期癌)
<支援内容>
- 介護支援(訪問看護・介護・入浴・リハビリテーション)
- 施設介護の利用(デイサービス、グループホーム、介護老人福祉施設、ショートステイなど)
- 療養物質の支援
- 住宅の改造の補助
- その他(歯科医師・薬剤師・栄養士の家庭訪問の補助など)
※身体障害者手帳と介護保険サービスは、多くが重複する。重複するサービスは、介護保険を優先が原則です。
その他の支援
- 特定疾患(難病)特別対策推進事業に関連した支援
(突発性間質性肺炎など)
※間質性肺炎では、身体障害に当てはまりにくいのでこちらの取得が望ましい。 - 国民年金による年金の受給
- 患者団体による互助など
まとめ
慢性呼吸疾患患者をサポートするサービスは、「身体障碍者手帳」及び「介護保険」が主になります。申告制なので、周囲の医療従事者が補助して申請することが必要です。
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