呼吸リハビリテーションの評価項目について

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呼吸リハビリケーションの評価項目

呼吸リハビリケーションをするにあたり、呼吸状態を評価する必要があります。呼吸状態を評価することにより、どのようなリハビリが必要であるかや、リハビリによりどの程度肺の機能が回復したかがわかります。

呼吸リハビリケーションの評価項目について以下の表に表しました。特に必須評価については、どのような評価があるのかしっかりと覚えておきましょう。

 

 

<呼吸リハビリテーションの評価項目>

必須評価 フィジカルアセスメント
スパイロメトリ
胸部X線
心電図
SpO2(経皮的酸素飽和度)
フィールド歩行試験(6分間歩行試験,シャトルウォーキング試験)
呼吸困難感(労作時,安静時)
握力
行うことが望ましい評価 栄養評価
ADL評価
健康関連QOL評価(一般的,疾患特異的)
上肢筋力,下肢筋力の測定,心肺評価
日常生活動作におけるSpO2モニタリング
可能であれば行う評価 運動負荷試験(エルゴメーター,トレッドミル)
呼吸筋力の測定
動脈血ガス分析
心理社会的評価,身体活動量
心臓超音波検査
(日本呼吸ケア・リハビリケーション学会,日本呼吸器学会,日本リハビリテーション医学会,日本理学療法士協会 編:呼吸リハビリケーションマニュアルー運動療法ー 第2版,照林社,東京,2012より改変して引用)

 

必須評価の補足説明

フィジカルアセスメント

フィジカルアセスメントとは、患者を観察することにより、呼吸機能を評価する方法です。

呼吸数や呼吸の深さを観察したり、左右の肺の音に異常や雑音がないかを聴診します。また、唇や爪を見てチアノーゼがないことを確認したり、喘息、咳などしていないかなど、見たり・聴いたりして確認する方法です

スパイロメトリ

スパイロメトリは、肺気量分画、肺活量、1秒量などを測定する機器です。スパイロメトリについては、以前紹介しましたので以下を参照してください。

胸部X線

胸部X線検査とは、胸部にX線を照射することにより、胸部の臓器(心臓、肺、気管など)を透過した画像を確認することができます。

X線画像から肺気腫や肺水腫、結核などを診断することができます。

心電図

心電図は、心臓の電気信号を記録したものです。不整脈や心拍数などを確認することができます。

SpO2(経皮的酸素飽和度)

SpO2(酸素飽和度)は、動脈血中の酸化ヘモグロビンの割合を表したものです。パルスオキシメータにより簡単に測定することができます。SpO2からPaO2の値を推測することができます。

フィールド歩行試験(6分間歩行試験,シャトルウォーキング試験)

・6分間歩行試験とは

6分間できるだけ長い距離を歩いてもらい、その距離を測定する方法です。

・シャトルウォーキング試験

10mのコースの両端から50cmのところにコーンをおいて、コーンの間を患者に歩いてもらう試験です。オーディオから流れる電子音に合わせて歩く速さが決められ、その速さは、1分ごとに早くなります。決められた時間内に10m歩行が間に合わなかった時点でテスト終了となります。

呼吸困難感(労作時,安静時)

MRC呼吸困難スケールでは、どの程度の動作時に息切れを感じるかにより、5段階または、6段階で分類します。

握力

握力は、握力計により測定します。

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