経皮ガスモニタ
経皮ガスモニタは、皮膚を加温して「酸素・二酸化炭素電極」を装着することにより、動脈血の分圧を測定する装置です。
測定された酸素は、PtcO2、二酸化炭素は、PtcCO2と呼びます。原理・準備についいて学んでいきましょう。
〔TEIJIN Medical Webより引用(https://medical.teijin-pharma.co.jp/zaitaku/product/tcm5/)〕原理
皮膚を加温することにより、毛細血管の血流を増加させます。
皮膚表面に拡散された酸素・二酸化炭素を電気的に測定します。
測定手順
- 電極の組み立て
- センサーの較正・・標準ガスに電極を当てる。
- センサーの貼り付け・・空気の隙間ができないように貼り付け。
- 測定・・貼り付け後、5分程度で値は安定する。センサ温度が42~44℃になるので発赤・火傷を予防するために、4時間程度で貼り付け部位を変更する。
新生児・小児
末梢循環が安定した状態では、PtcO2とPaO2相関関係があります。新生児領域での「連続的な酸素モニタリング」に有効です。
未熟児・新生児領域では、パルスオキシメータが使えないので、連続的にモニタリングできるPtcO2は、未熟児網膜症の予防に有効です。
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