高気圧酸素療法
高気圧酸素療法とは
高気圧酸素療法は、閉鎖空間で高い気圧の酸素を取り込む治療です。
気圧が高いほど、生体内に取り込める酸素の量が増加することを利用した治療です。
1人用の1種装置と多人数用の2種装置があります。
高気圧酸素療法の効果
高気圧酸素療法の効果は以下になります。
- 動脈血酸素分圧増加
- 動脈血中溶解酸素
- ガスの洗い出し効果
- 体内ガスの圧縮
- 酸素毒性の応用
★病態・疾患により以下の効果が改善に役立ちます。
いろいろあるので、疾患を頭に入れておきましょう!
組織の織酸素化効果 | 急性虚血性眼疾患 (網膜動脈閉塞症など) 突発性難聴 脊髄障害 耐酸素性能機能障害 脳梗塞(急性) 急性末梢血管障害 |
ガス圧縮効果 ガス洗い出し効果および 酸素化効果 |
減圧症・空気塞栓症 腸閉塞 |
ガス洗い出し効果 酸素化 |
一酸化炭素中毒 |
酸素毒性および 酸素化 |
ガス壊疽 |
〔第20回 3学会合同呼吸療法認定士 認定講習会テキストP244 表10-5より引用〕
副作用
副作用としては、圧外傷と酸素中毒があります。
<圧外傷>
- 内部気圧が相対的に陰圧になることで、耳管閉塞(鼓膜損傷)
、副鼻腔の平素甲(前額部激痛)、などが生じることがあります。 - 減圧時に呼吸を止めると肺内のガスが膨張して気胸の危険があります。
<酸素中毒>
- PaO2の急上昇は、抹消動脈の収縮や血流低下を引き起こします。
「唇のびくつき・めまい・手の震え・痙攣・意識障害」の症状がでることがあります。
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