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はじめに
フクダ電子から、新しい人工呼吸器である『サーボU』が発売されました。今回は、従来のサーボiからの変更点や新しくなった点について紹介します。
NAVAモードの搭載
NAVAモードとは、横隔膜の活動電位(Edi)を測定して、横隔膜の動きに同期してプレッシャーサポート(PSV)をおこなう喚起モードです。従来の、サーボiでも付属パーツを装着することにより実施できましたが、サーボUでは標準で搭載されています。
ちなみに、NAVAの長所としては、従来の吸気努力による陰圧を感知して、補助喚起を行っていた方法と比較して、呼吸努力を感知するのが早く、より患者のリズムに合わせた補助喚起ができます。また、呼吸回数が極端に多かったり、呼吸が浅くても、感知しやすくなっているそうです。
ただし、NAVAモードを実施する場合は、横隔膜の活動電位を測定するために、専用のEdiカテーテルを鼻腔または、口腔から挿入して、胃に留置する必要があります。留置した後は、エックス線または、カテーテルマーキングによりカテーテルの位置を確認する必要もあり、多少の手間がかかります。
タッチパネルの搭載
サーボiでは、ダイアル式のつまみやボタンで各設定地を設定していました。
それに対して、サーボUでは、液晶がタッチパネルになっており、直感的に操作することができます。ハードキー式のボタンでは、長年使用していると、ボタンが破損したり、反応が悪くなることが多いので、タッチパネルへの変更は大歓迎です。
メンテナンス製について
サーボUの定期交換部品については、従来のサーボiと同様の部品であり、同じ間隔で実施するということでした。ただし、呼気カセットについては、形状が変更されているので、サーボiの呼気カセットはサーボUでは使えません。
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