パルスオキシメトリ(パルスオキシメータ)

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パルスオキシメトリとは

パルスオキシメトリとは、(SpO2)動脈血中の酸素飽和度を簡易的に測定する装置です。

☆「キャリブレーション不要で直ぐに使用できて、非侵襲、連続測定可能など」の特徴があります。

ちなみに、パルスオキシメトリの原理を発明したのは青柳 卓雄さんという日本人です。1975年より臨床で使用されました。

測定原理

測定原理は、Lambert-Beerの法則を利用しています。

「660nmの赤色光」と「940nmの赤外光」の2種類の光を組織に当てて、組織を透過した光をプローブの受光部で受け、2つの光の吸光度を測定しています。

注意点

PaO2との関係

PaO2とSPO2は、以下の関係があります。グラフの形は、S字状になります。

酸素解離曲線の画像

酸素解離曲線

PaO2とSPO2大まかな、関係は覚えておきましょう。

PaO2 SpO2
40 75
50 80
60 90

SpO290mmHgでPaO260mmHgです。ここが呼吸不全の目安になるので特に重要です。

誤差を与える因子

パルスオキシメトリは、様々な外的要因によって誤差が発生することがあります。

  • プローブの装着不良
  • 吸光度曲線に混入するノイズ
    (体動、電気メス、室内光)
  • 吸光度曲線測定困難
    (末梢循環不全)
  • 光を吸収する他物質の存在
    (一酸化炭素、メトヘモグロビン)
  • 体内に注入された色素
    (メチレンブルー、インドシアニングリーン、インジゴカルミン、パテントブルー)
  • マニュキュア

大抵の誤差は、低く表示されます。一酸化炭素は、高く表示されます。

また、外的要因以外にも、アシドーシスやアルカローシスによる患者のphの変化も誤差になります。

基礎の分野で学習しましたね。(参照:酸素解離曲線とボーア効果

 


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