医療ガスの特徴ついて
病院内の配管設備や、医療ガスボンベには、酸素、窒素、二酸化炭素、亜酸化窒素など様々のガスが使用されています。それぞれの特徴について紹介します。
1.窒素
窒素は、大気中に一番多く含まれる原子で、空気の約79%を占め、大気中で最も多い原子です。
病院内では、手術器具の原動力として使用されます。無色、不燃性というガスの特徴があります。
2.二酸化炭素
二酸化炭素は、大気中に放出されると断熱膨張と気化熱により冷却される。それを利用して、冷凍手術処置や内視鏡手術での気腹などで用いられます
また、二酸化炭素ボンベでは、液体の状態で充填されるため、圧力から残量を測定することができません。残量は、重量を測定することにより判別します。
液化二酸化炭素1kg は、大気圧下20℃で502Lとされるので、求め方は次の通り。
二酸化炭素ガス量(L)=液化二酸化炭素重量(kg)×502
3.酸素
酸素は、大気中に約20%含まれます。気体は無色で、支燃性(燃えるのを助ける)があります。
酸素ガスは、ボンベに気体の状態で含まれるので、ボンベの圧力により残量を求めることができます。酸素ガスボンベの残量の求め方は、次の通り。
詳細は『酸素ボンベの残量の求め方』参照
4.亜酸化窒素
亜酸化窒素は、麻酔などに用いられます。一般的に液体の状態でボンベ内に充填され、無色で支燃性があります。亜酸化窒素1kgは、大気圧下20℃で540Lの容量となる。したがって、亜酸化窒素の残量は
で求めることができます。
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