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クリニカルパス
患者ごとに最良の診察をするために、多職種と連帯してそれぞれの専門性や技術を提供する工程を描き、計画書のようなものを作りします。
そして、それに基づいて診療・評価を行うのに用いられるのが『クリニカルパス』です。
クリニカルパスの例(検索して探す)
クリニカルパスの目的
- リスク管理・安全対策への貢献
- 医療情報の共有化(チーム医療の展開)
- 良質な医療の標準化・効率化
- 患者中心の医療体制の構築
- 医療従事者の医学的知識の構築
- 医療従事者の医学的知識レベルの向上
- 医療資源の節約(標準テキストより引用)
どれも当たり前のことなので理解できると思います。医療資源の節約について忘れやすいので覚えておきましょう。治療を効率化することにより医療費の削減にもつながるのでしょう。
インフォームドコンセント
インフォームドコンセントとは、患者に対して、検査・治療の内容を十分に説明して理解・納得したうえで行うという原則。
インフォームドコンセントの歴史
- 1947・・ニュールンベルグ網領
- 1964・・ヘルシンキ宣言
- 1973・・患者の権利章典に関する宣言
- 1981・・リスボン宣言
- 1995・・リスボン宣言の改正
- 1997・・医療法でインフォームドコンセントは努力義務となる
第二次世界大戦中は、非人道的な人体実験が行われていました。それを反省して、人体実験の安全を目的に作られたのが「ニュールンベルグ網領」および「ヘルシンキ宣言」です。
患者の権利章典に関する宣言、リスボン宣言は、一般的な患者の治療に対する権利に対する原則です。
改訂されたリスボン宣言は、現代のインフォームドコンセントにおける基本的な考え方となっています。
日本でも、1997年より医療法によりインフォームドコンセントは医師の努力義務となりました。
ヘルシンキ宣言の基本原則やリスボン宣言(改定後)の内容は、試験に出題されることがあるので以下に搭載します。
ヘルシンキ宣言の基本原則
- 患者・被験者複利の尊重
- 本人の自発的・自由意思による参加
- インフォームドコンセント取得の必要性
- 倫理審査委員会による事前審査、監視
- 研究は化学常識に従い基礎実験を経て
(第20回3学会合同呼吸療法認定士認定講習会テキストP10より引用)
リスボン宣言の患者の権利
- 良質の医療を受ける権利
- 尊厳を得る権利
- 健康教育を受ける権利
- 宗教的支援を受ける権利
- 情報を得る権利
- 機密保持を得る権利
- 選択の自由の権利
- 自己決定の権利
- 意識のない患者・法的無能力の患者
- 患者の意思に反する処置
病気の治療だけではなく、尊厳・宗教など精神的な権利についても記されているのが特徴です。
それぞれの権利について、詳しくはコチラ
まとめ
以下について、自分で説明できるようにしましょう。
- インフォームドコンセントの歴史の順番を覚える。
- ヘルシンキ宣言の内容は?
- リスボン宣言の患者の権利は?
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