中枢神経のモニタリング

人工呼吸中のモニタリング

モニタリング項目

人工呼吸中は、様々なリスクがある為、全身をモニタリングしなければなりません。今回は、具体的に何をモニタリングするかを勉強していきましょう。

モニタリングする項目は以下の4項目です。

・人工呼吸中にモニタリングすべき項目

  1. 重要臓器(中枢神経系・循環・呼吸・腎臓・消化管)
  2. 血液凝固線溶系
  3. 代謝・栄養状態
  4. 感染症

この中で試験によく出題されるのは、中枢神経系モニタリング・循環のモニタリング、感染症についてです。

今回は、中枢神経系のモニタリングについて説明します。

中枢神経のモニタリングについて詳しく

ちなみに中枢神経というのは脳(大脳、脳幹、小脳)と脊髄を合わせたものです。なぜ中枢神経をモニタリングしなければならないかというと、人工呼吸中は陽圧喚起により脳圧が上昇すると説明しました。

そのため、脳ヘルニア・頭蓋内出血などを引き起こす危険性があります。また、長期間寝た状態である為、下肢静脈血栓がとんで脳梗塞を引き起こす危険性もあります。

これらを予防する対策も必要ですが、もし発生した場合に迅速に対応できるようにどのように中枢神経について観察したり、異常を調べるかを説明します。

中枢神経機能の監視方法

中枢神経機能の監視は、「神経学的兆候の観察」により実施します。

・神経学的兆候の観察

  1. 意識レベルの観察
    3-3-9度方式(Japan Coma Scale)・Glasgow Coma Scale
  2. 大脳の機能の観察
    発語・合目的運動(命令に従う)・麻痺の有無
  3. 脳幹機能の観察
    対光反射・角膜反射・除脳姿勢
  4. 脊椎機能の観察
    深部腱反射など

(第20回三学会合同呼吸療法認定士認定講習会テキスト,P456,表18‐2より引用)

3-3-9度方式(JCS)、GCSは、覚醒の程度を分類する方法です。JCSは、日本、GCSはアメリカで使われます。

除脳姿勢(除脳硬直)(画像)は、脳幹が障害されることで筋肉に異常な緊張が引き起こされ、異常な姿勢になります。

中枢神経の検査方法

神経学的兆候の観察で異常が見られた場合は、検査を行い確定診断を行います。検査結果に応じて必要な治療を行います。

どのような検査を行うのかを確認しましょう。中枢神経系の異常を調べる検査は、以下の5つです。

・中枢神経の異常を調べる検査

  1. 脳派
  2. 聴性脳幹反応
  3. 頭蓋内圧
  4. CTスキャン
  5. 脳超音波検査(新生児)

(第20回三学会合同呼吸療法認定士認定講習会テキスト,P456,表18‐3より引用)

ちなみに、超音波検査は新生児にのみ有効です。新生児・乳児では大泉門が開いているので、そこから超音波を当てることができるからです。

新生児の大泉門の画像

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