気体の容量は、気圧や温度変化により変化します。そこで、容積の容量を比較する場合は条件を一定にしておく必要があります。肺機能検査では、ATPS,BTPS,STPDの3つの状態であらわされます。
それぞれの条件についての詳細は、以前『BTPS,ATPS,STPDとは?』にて紹介しました。今回は、ATPSからBTPSまたは、STPDに換算(変換)する方法について簡単に紹介します。
換算の仕方は、以下の図のようになります。ただし、ATPSの温度により、計算は変化します。今回は、ATPS時の温度が25℃の場合の変換方法です。
図のようにATPSで求めた容量を、BTPSに変換する場合は、×1.075をすれば求めることができます。逆に、BTPSからATPSに換算する場合は、BTPSを『÷1.075』と計算すれば換算することができます。
空気の容量は、気圧に反比例して、温度に比例します。基本的に、呼吸の検査での気圧は、大気圧の1気圧になります。したがって、温度が上がれば、気体の容量が大きくなる傾向にあると頭に入れてください。
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