循環動態のモニタリング

呼吸器と循環器は、お互いに影響を与え合っています。したがって、呼吸器を実施しながら循環器系の監視が必要になります。

循環器系のモニタリングには、「心電図、中心静脈圧、心拍出量」などが使われます。

目次(クリックすると移動します)

心電図

人工呼吸器使用中は、簡易型の心電図(ホルター心電計など3電極のもの)で連続的に心電図波形をモニタリングします。

※ホルター心電計の画像

簡易型では、不整脈を感知できるがST異常には診断能力が低い特徴があります。診断時には、標準12誘導心電図が必須となります。

中心静脈圧(CVP)

中心静脈とは

中心静脈は、右心房付近の上下大静脈をいいます。「高カロリー輸液の投与・薬剤投与・中心静脈圧の測定」に使われます。

中心静脈へのルートは、複数あり、それぞれメリット・デメリットがあります。

中心静脈圧

中心静脈圧の測定は、水柱を用いる方法と圧トランスジューサを用いる方法があります。どちらも0点をしっかりとって測定することが大切です。

中心静脈圧は、「右心のポンプ機能、上下大静脈から戻る血液、胸腔内圧、右心系の血管抵抗」の影響を受けます。

中心静脈圧の正常値は、5~10㎝H2O(3~8mmHg)です。

下がるときは、「循環血液量の低下や脱水」

上がるときは、「右心ポンプ機能の低下、還流血液量の増加、胸腔内圧の増加、血管抵抗の増加、三尖弁の逆流」など

が考えられます。

心拍出量

心拍出量とは

心臓から1分間に拍出される血液量を心拍出量 といいます。心拍出量を、体表面積で補正した値を心係数といいます。

  • 心拍出量〔L/min〕:正常値 5L
  • 新係数〔L/min/m2〕:正常値 3.4L

 

心拍出量は、肺動脈カテーテル(スワンガンツカテーテル)による熱希釈法により測定されます。

スワンガンツカテーテルとは

先端にバルーンがついており、血流に乗せて移動することができる。挿入ルートは、中心静脈カテーテルと同様。

※スワンガンツカテーテルの画像挿入

スワンガンツカテーテルで測定できる項目

  1. 中心静脈圧(CVP,Central Venous pressure)
  2. 肺動脈圧(PAP,pulmonary arterial pressure)
  3. 肺動脈楔(PCWP,pulmonary capillary wedge pressure)
  4. 心拍出量(CO,Cardiac Output)
  5. 混合静脈血ガス

上記の測定値と、

平均血圧、心拍数などから

全末梢血管抵抗、肺血管抵抗、1回拍出量

混合静脈血及び動脈血液ガス分析データにより

肺シャント率、酸素運搬量、酸素消費量など
が求められます。


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