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BTPS,ATPS,STPDとは?(気体の各条件による表し方について)

      2015/11/11

はじめに

気体は、温度・圧力・湿度によって体積が変化します。その為、呼吸検査において容量を比較する場合は条件を同じにしておく必要があります。今回は、肺機能検査で使用される3つの条件に付いて紹介します。

略語 温度 気圧 湿度
BTPS 37℃ 測定時気圧 100%
ATPS 測定時室温 大気圧 100%
STPD 0℃ 1気圧 0%

・BTPS(Body Temperature ambient Pressure Saturated with water vapor)

BTPSとは『体温37℃、測定時気圧、飽和水蒸気(湿度100%)』での気体の状態を表します。

それぞれの英単語の意味も紹介します。

body:体
temperature:温度
ambient:周囲の
pressure:圧力
saturated:ずぶぬれの
water:水
vapor:水蒸気

このように、気体の状態を表す略語は4文字の英語であらわされます。
1文字目と2文字目により、4文字目が『湿度』を表します。

BTPSは、肺活量などの肺気量分画換気量などの体内の容量を測定する肺機能検査に用いられます。

 

・ATPS
(Ambient Temperature ambient Pressure Saturated with water vapor)

ATPSは『測定時温度、大気圧、飽和水蒸気(湿度100%)』での気体の状態を表します。

気量型のスパイロメータ、ライトのレスピロメータによる測定値やベンチレータで設定した換気量は、ATPSで表されます。

 

・STPD
(Standard Temperature standard Pressure and Dry)

STPDは『標準温度0℃、標準気圧(1気圧)、乾燥状態(湿度0%)』での気体の状態を表します。

ちなみにStandaredは『標準』、Dryは『乾燥』のことです。

STPDは、酸素摂取量、二酸化炭素排出量、拡散能などを表すときに使用されます。

 

 - 呼吸機能と検査