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状況把握問題について
3学会呼吸療法認定士の試験で、苦労した問題は、状況把握問題です。状況把握問題とは、患者の症状のアセスメントや血液データの説明があり、どのような治療をすればいいかという問題です。このような問題は、過去問などの丸覚えでは回答することができません。
例えば以下のような問題が状況把握問題です。
この問題では、患者のタバコの既往歴や膿性痰、発熱などからCOPDの急性増悪であることを判断しなければなりません。そして、COPDの急性増悪では、高濃度の酸素療法が禁忌であることを知っていれば、選択肢の中の、投与酸素濃度の高い呼吸療法が誤りであることが分かります。
状況把握問題は、試験の前半と後半を合わせて20問程度出題されます。
このような問題は、急性期病院のICUや呼吸内科で勤務している看護師であれば、普段の仕事中に経験しているのでどのように対応しているか判断できるので比較的簡単に回答することができます。
苦労するのは、理学療法士や臨床工学技士など普段、急性呼吸不全の治療や看護にかかわっていない職種です。RSTなどが発足していない施設では、臨床工学技士が、呼吸器を装着している患者に直接かかわることがとても少ないと思います。私の場合も、人工呼吸器に関しては、定期的なメンテナンスおよび、故障時に業者の取次を行っている程度でした。
その結果、状況把握問題は、1問も完璧に回答できた問題がありませんでした。呼吸療法認定士を初めて受験した時は残念ながら不合格という結果でした。
状況把握問題の対策方法
2年目の試験勉強では、いかに状況把握問題に対応する知識を見つけるかが課題となりました。書店でいろいろな呼吸器の書籍を探していると、任天度DSの学習ソフトで人工呼吸の勉強ができるソフト(さくさく人工呼吸ケアトレーニングDS)が販売されているのを見つけました。
このソフトでは、呼吸療法の基礎知識と実践的な呼吸アセスメントトレーニング問題が収録されており、特に呼吸アセスメントトレーニングの問題は、呼吸療法認定士の情報把握問題の対策に効果的です。
(http://www2.medica.co.jp/ds/series/sakusaku/より)
ソフト内に収録されている問題について簡単に紹介します。
<毎日コツコツ領域別トレーニング>
・呼吸生理・疾患ー54問
・検査・モニタリングー34問
・呼吸療法ー49問
・人工呼吸ー67問
・周辺機器ー34問
・呼吸ケアー31問
<実力測定チャレンジテスト>
・初級ー17問
・中級ー17問
・上級ー17問
<実践アセスメントトレーニング>
・初級ー17問
・中級ー17問
・上級ー17問
呼吸療法認定士の受験勉強以外にも、呼吸病棟やICUで呼吸療法に関与している医療スタッフには、おすすめです。
DSを持っていない人も、1万程度からあるのでこの機会に購入してみてはどうでしょうか?
ニンテンドー3DS クリアブラックNewニンテンドー3DS LL パールホワイト
ソフトも人工呼吸器以外にも
らくらく心電図トレーニングDS ([ゲームソフト])など、これからも、いろいろなソフトが発売される予定です。
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