これから呼吸療法を体系的に学習したい人にとって、3学会合同呼吸療法認定士の試験を受験は大変有効です。
ここでは、呼吸療法認定士の受験方法から、講習会・試験までの流れを説明します。公式ページをみただけで申請すると、講習会を受講できない恐れがあります。
講習会申し込み時の注意点を、説明しますのでそれをしっかり読んでから申し込みをすることおススメします。
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呼吸療法認定士とは?
3学会合同呼吸療法認定士の資格は、「日本胸部外科学会、日本呼吸器学会、日本麻酔科学会」の3つの学会より作られた、認定資格です。
講習会に参加することにより、試験の受講資格を得ることができます。試験に合格して、申請することにより、呼吸療法認定士として登録されます。
呼吸療法認定士の申し込み時の注意点
呼吸療法認定士の受験資格や申し込み方法は、以下の流れになります。詳しい申し込み方法は、公式ページを確認すると確実です。
①認定委員が認める学会のセミナーを受講してポイントを取得
(4月までに取得しておくこと)
↓
②申請書類ダウンロード
(3月1日~3月29日)
↓
③講習会の申し込み
(2019年4月15日8時~ 特定記録郵便にて)
↓
④講習会の受講
↓
⑤試験の申し込み
↓
⑥受験
↓
⑦認定士へ登録
この中で、特に注しなければならないのが
- 講習会を受講するためにポイントが必要
- 講習会受講用の申込書をダウンロードし忘れないこと
- 講習会の申し込みは早い者勝ちだということです。
それぞれ順番に詳しく述べていきます。
1.講習会の受講にはポイントが必要
まず、呼吸療法認定士の講習会を受講するには指定のセミナーに参加してポイントを取得しておかなければなりません。受講の申し込みが始まる、4月までに受講しておきましょう。
ポイントが得られるセミナーを開催している学会は以下になります。いろいろな学会からセミナーが開催されていますがセミナーの頻度はそれほど多くありません。近隣でセミナーが開催される時期を早めにチェックしておきましょう。
以下のリンクより、学会のページにアクセスしてセミナー情報を確認してみましょう。
2.講習会受講用の申請書をダウンロードする
講習会の申請書類は、決まった期間内でしかダウンロードすることができません。2019年は3月1日~3月29日までです。これを逃すと、申込できなくなるので注意しましょう。
3.講習会の申し込みは早い者勝ち
講習会の定員数は、事前に決められています。(4500人)毎年、大勢の人が講習会に申し込む為、受講できるかどうかは申し込みの先着順により決まります。
申し込みは、郵便局での特定記録郵便で発送する必要があります。特定記録郵便では、郵便局に書類を渡した時間が記録されます。この記録された時間の先着順で、講習会の参加者が絞られます。
確実に受講する為には、講習会の申し込み開始日の開始直後(8:00)に、発送することです。
郵便局の開店前から入口にならんで、開店と同時に発送してもらいましょう。発送方法は、「特定記録郵便で発送お願いします」と言えばオッケーです。
申し込み開始日の8:10に申し込んだ人が、受講できなかったという話を聞いたことがあります。本当に、数分の戦いになります。私の場合は、講習会の申し込み開始日は有給休暇を使い、郵便局開店の30分前から並んで書類を発送しました。
呼吸療法認定士受験の目的・メリット
これまでの通り、試験合格までに少々手間がかかります。しかし、そこまでして取得するメリットに何があるのでしょうか。
この試験は、学会認定の試験であり国家資格でないため、この資格を取得することでなにか新たな医療行為ができるようになるということはありません。
試験勉強をする一番の目的は、自身のスキルアップの為。そして、より患者さんの治療に役立てるようになる為だと思います。
試験に合格できるくらい学習すれば今までとは、見える景色が変わってきます。臨床でDrの言われるがままに、呼吸器の設定をしたり、患者の看護をしていたのが、Drの指示の意味を理解することができるようになります。
呼吸疾患の患者のバイタルが変化した場合など、どういった状態なのか?なにかしたほうがいいのか?それとも、このまま様子見でいいのか?など、患者の状態をわかるようになります。
それこそ、一生懸命学習すれば、医師並み、呼吸内科医を除けは医師以上に呼吸療法については詳しくなれる可能性もあります。特に、呼吸内科医がいないにもかかわらず人工呼吸器を使用している病院などではかなりの活躍ができるのではないでしょうか。
深夜に、患者のバイタルが変わったりして、Drに連絡したほうがいいのか?それとも様子見でいいのか?迷ったりすることはよくあると思います。勉強しているとそのような状態でも、冷静に対処できます。
勉強していないと感覚や経験に頼ったりして、判断ミスをしてしまう可能性があります。
また、後輩に指導する場合も、今まで感覚的に後輩に指導していたことなどが、理論的に説明できるようになり、説得力が増します。そして付加的なメリットとしては、広く知られた資格であるので転職時の評価や昇進の評価にもつながります。ホームぺージに合格者数を公表している施設も時々見ることがあります。
まとめ
長々とした説明となりましたが、この資格を取得するための勉強はとても役立ちます。講習会のテキストも実践的で内容も素晴らしいです。迷っている人は是非受験してみてください。
試験勉強法については、別の口にまとめていますのでよかったらそちらも確認してください。
関連記事:呼吸療法認定士の勉強法と試験対策について
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