血液ガスから何が分かるのか?また、血液ガスの状態が悪くなる原因について説明します。
血液ガスの状態が悪くなる原因については、呼吸生理の分野と重なるので簡潔に説明します。詳しくは、前項を参照ください。
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血液ガスから分かること
血液ガスからは、「ガス交換」「酸塩基平衡」が分かります。さらに、採取する血液の種類によって違います。
採取部位による違い
血液ガス分析に用いられる血液は、「動脈血、静脈血、混合静脈血」の3か所に分けられます。
基本的には、採取部位より上流(手前)の状態が分かります。動脈血からは、肺の状態が分かります。
静脈血の場合は、採取した部位より上流にある組織・臓器の状態を反映します。
混合静脈血は、全身の組織・臓器の平均的な状態を反映します。

採取部位の意味
この中で、最も臨床的に利用されるのが動脈血です。動脈血を調べることで、肺でのガス交換の状態が分かります。また、動脈血の下流にある組織・臓器にも十分な酸素を供給できるかがわかります。
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