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人工呼吸器の基礎知識と呼吸療法認定士の勉強法を紹介します

血液ガスの基本(PaO2,PaCO2)を分かりやすく解説します

   

はじめに

人工呼吸の勉強、または呼吸療法認定士の学習をはじめてする人は、まずは血液ガスについて理解する必要があります。まずは、基礎となる土台がしっかりしていないと、他の項目が理解できないのできっちり学習していきましょう。

 

血液ガスの基礎(PaO2,PaCO2,pH)

肺機能が正常に機能しているかを、調べるには直接、動脈血を採取して血液ガス分析装置で調べます。動脈血は、肺から酸素化されて戻ってきた血液のことを言います。この血液が、正常であれば、肺がきちんと働いていることがわかります。動脈血の採取は、通常橈骨動脈から行うことが多いです。

肺機能検査に対して血液ガス分析で直接測定する項目は、『動脈血酸素分圧(PaO2)、動脈血二酸化炭素分圧(PaCO2)、pH』となります。その他の値は、これらの測定値から計算して求めらられます。

血ガス分析装置
(http://sanwa-mi.com/より引用)

血液ガスは、呼吸器のもっとも基本となります。まずは、血液ガスの正常値についてしっかり覚えましょう。

①PaO2

PaO2は、動脈血にどの程度酸素が含まれているかを表します。PaO2の値は、個人差がありますがおおむねの正常値は、85mmHg以上と覚えてください。60歳を過ぎると、人によりPaO2が年々低下してくるといわれています。その為、高齢者ではPaO2が60~100mmHgと大きなばらつきがあります。

ちなみに、PaO2が70~80mmHgを低酸素血症、60mmHg以下を呼吸不全と言います。

②PaCO2

PaCO2は、動脈血に含まれる二酸化炭素です。PaCO2の正常値は、年齢に関係なく40±5mmHgです。PaCO2は、換気量に依存します。呼吸量が多くなると低下して、呼吸量が少なくなると上昇します。

③PH

PHは、血液中に含まれる水素イオン濃度を表す単位です。人間のからだのPHは、7.4±0.05の弱酸性です。腎臓と肺によって、pHは調整されています。呼吸療法においてphはとても大切で試験にも良く出題されますが、説明すると長くなるのでまた次回紹介しますね。

要点のまとめ

・血液ガス分析で直接測定するのは、PaO2,PaCO2,pH
・PaO2の正常値は85mmHg以上、60mmHg以下を呼吸不全
・PaCO2の正常値は40±5mmHg

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