BEとAGについて(血液ガスについて)

BE(塩基過剰)とは

BEとは、base excess(塩基過剰)の略称で、アルカローシス(アルカリ性)の度合いを表します。塩基というのは、体をアルカリ性にする物質と考えてください。

したがって、BEの値がプラスならアルカローシス、BEがマイナスになると、アシドーシスということがわかります。

BEは、pH、PaCO2、HCO3-などにより計算して求めます。

ちなみにBEの正常値は、0±2で、2以上を代謝性アルカローシス、-2以下を代謝性アシドーシスと判断します。

なぜ、代謝性なのかというと、BEの計算式では、呼吸の影響が考慮できないので、呼吸性アシドーシスや呼吸性アルカローシスの判別が出来ません。BEでは、腎臓の影響によるpHの変化である代謝性アルカローシスと代謝性アシドーシスの判別しか出来ません。

 

AG(アニオンギャップ)とは

AGは、代謝性アシドーシスのみを判定する指標であり、血液中の陽イオンと陰イオンの差により求められます。

以下の計算式により求めます。

AG=(Na++K+)-(Cl-+HCO3-)

AGは、代謝性アシドーシスにより上昇することから、上昇すると代謝性アシドーシスと言うことが分かります。
正常値は、10~12mEq/Lで、16以上を代謝性アシドーシスと判定します。

ただ、AGは、代謝性アルカローシスになっても低下しないので、代謝性アルカローシスの判定には使えません。代謝性アシドーシスが疑われる場合にのみ使用します。