喘息

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喘息とは

喘息は、反復性の気道閉塞発作を繰り返す疾患です。

アレルゲン(ホコリ、花粉、動物の毛など)の吸入により発作がひきおこされるアレルギー型とアレルゲンが証明されない非アレルギー型に分類されます。

喘息発作中には、気道が収縮することにより呼吸がしにくくなり呼吸困難となります。

喘息の診断

  1. 喘鳴を伴う発作性の呼吸困難を繰り返す。
  2. 発作時に聴診器を当てると、wheeze(piping)やrhonchiが聞こえる。
  3. 気道可逆性試験で12%以上かつ200ml以上の改善がある場合は陽性。
  4. ピークフローの日内変動が15%以上ある。
  5. 気道過敏性試験
    (気管支収縮薬を段階的に濃度を上げて吸入して気道収縮反応から過敏性を判定する。診断や重症度判定に有用だが、発作を誘発する検査なので安全性に注意して行う)
wheeze(piping)、rhonchiとは
・wheeze(ウイーズ):呼吸性喘鳴のこと。抹消気道で生ずるヒューヒューという比較的高音の呼吸音。気道の狭窄により発生する。
・rhonchi(ロンカイ):太い気道で生ずるいびき様音。喀痰などの分泌物により発生する。

喘息の治療

治療方法は、GINAや喘息予防・管理ガイドライン2012により行います。慢性期の治療では、重症度を4段階に分けて定められています。

【重症度分類】

  • 治療ステップ1・・1週間に1回未満
  • 治療ステップ2・・1週間に1回以上だが毎日ではない
  • 治療ステップ3・・毎日発作がありときどき日常生活が障害される
  • 治療ステップ4・・毎日発作がありほぼ毎日日常生活が障害される

【治療方法】

  • 治療ステップ1・・吸入ステロイド薬の低用量
  • 治療ステップ2・・吸入ステロイド薬の低用量~中容量
  • 治療ステップ3・・吸入ステロイド薬の中容量~高容量の励行 + (β₂選択的刺激薬、キサンチン製剤、ロイコトリエン受容体拮抗薬)のいずれか1つ
  • 治療ステップ4・・吸入ステロイド薬の高容量の励行 + (β₂選択的刺激薬、キサンチン製剤、ロイコトリエン受容体拮抗薬)のいずれか2つ以上

喘息のまとめ

試験では、喘息の診断方法と治療方法について出題されます。ここに搭載しているのは、基本的なことばかりなので全て覚えるようにしてください。


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