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麻薬性中枢性鎮咳薬
中枢性鎮咳薬は、咳中枢を抑制して、鎮咳します。
最も強力な鎮咳作用をもつ薬剤です。副作用も多いので、非麻薬性中枢性鎮咳薬が無効な場合に使用します。
【薬剤名】
リン酸コデイン、リン酸ジヒドロコデイン、オキシメテバノール(メテバニール®)など
【適応】
- 肺癌
- 肋骨骨折
- 胸膜炎
- 自然気胸
【副作用】
- 便秘
- 喀痰粘稠度増加
- 眠気・めまい
- 食欲不振
非麻薬性中枢性鎮咳薬
非麻薬性中枢性鎮咳薬は、作用により以下の3つのタイプに分けられます。
【作用による分類】
- 鎮咳作用
かぜ症候群、急性気管支炎に適応 - 鎮咳作用と去痰作用
かぜ症候群、肺がん、肺結核、間質性肺炎などの乾性咳嗽に適応 - 鎮咳作用と呼吸刺激作用
肺炎、慢性気管支炎、気管支拡張症など気道分泌物が亢進する疾患に適応
【薬剤名】
臭化水素酸デキストロメトルファン(メジコン®)
ヒベンズ酸チペピジン(アスベリン®)
リン酸ジメモルファン(アストミン®)
クロペラスチン(フスタゾール®)
塩酸エプラジノン(レスプレン®)
リン酸ベンプロペリン(フラベリック®)
副作用は、麻薬性よりは弱いですが「めまい、眠気、嘔吐、食欲不振」などがあります。
末梢性鎮咳薬
末梢性鎮咳薬は、気道に直接作用して攣縮(れんしゅく)を抑制するものと、去痰薬に分類されます。
気道に作用する薬
【適応疾患】
- 気管支喘息
- 慢性気管支炎
- 肺気腫
- びまん性汎性気管支炎
特に、気管支喘息の咳は中枢性の鎮咳薬は効かないので注意
去痰薬
気道分泌物の過剰は、閉塞性気流障害の原因となります。これを改善させるのが去痰薬です。
【去痰薬の種類】
- 痰の喀出を促進
- 痰の粘りを下げる
- ムチンの分泌を抑制する
- 肺サーファクタント分泌を促進する。
まとめ
覚える内容が多く大変です。まずは、鎮咳薬の種類と特徴を覚えましょう。
それを覚えたら、それぞれに該当する薬剤名も少しずつ覚えていきましょう。薬剤名は、一部しか搭載していないので詳しくはテキストで確認してください。まずは、おおまかな概要をつかんでおきけばオッケーです。
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