目次(クリックすると移動します)
はじめに
挿管・気管切開など、人工呼吸器を使用する場合の気道確保方法には、複数の方法があります。一般的に、用いられるのは経口挿管です。なぜ経口挿管がよく適応されるのでしょうか?
それぞれの、挿管方法の長所・短所を知っておくと簡単に答えることができると思います。今回は、それぞれの挿管方法と気管切開を比較した表を紹介します。
気道確保方の特徴一覧
経口挿管 | 経鼻挿管 | 気管切開 | |
気管確保の速さ | 速い | やや時間を要す | 時間を要す |
手技の難易度 | 容易 | 難 | やや難 |
チューブの太さ | やや太い (男:8~9mm) (女:7~8mm) |
細い | 容易・良好 |
チューブ固定 | やや難・不安定 | 容易 | 容易・良好 |
口腔ケアの難易度 | やや難 | 容易 | 極めて容易 |
気管内吸引の難易度 | 容易 | 時に難 | 容易 |
患者の苦痛 | 大きい | やや少ない | 少ない |
挿入時の気道感染リスク | 少ない | あり | 少ない |
主な適応 | 緊急気道確保 その他の大部分の場合 |
開口障害他 | 挿管困難 咽喉頭の損傷・腫瘍 顔面外傷 声門狭窄 長期人工呼吸 |
禁忌 | 口腔内腫瘍 外傷 開口障害 |
鼻咽頭の閉塞・狭窄 出血傾向 副鼻腔炎,中耳炎 頭蓋低骨折 |
頸部腫瘍 外傷及び熱傷 出血傾向 |
(呼吸療法認定士確かめドリル2015より引用)
参考文献
攻略2015呼吸療法認定士試験対策たしかめドリル
最近のコメント