人工呼吸中の集中治療(中枢神経のモニタリング)

・人工呼吸中のモニタリング

人工呼吸中は、様々な合併症を起こす可能性がある為、患者さんの全身状態を集中的にモニタリングする必要があります。もし、異常が見られたら、早期治療して重症化することを防ぎます。

人工呼吸中にモニタリングするべき項目は、以下になります。

  • 重要臓器の機能
    (中枢神経・循環・呼吸・腎臓・肝臓・消化管)
  • 血系の凝固
  • 代謝・栄養状態
  • 感染症

このページでは、「中枢神経系」のモニタリングについて紹介します。

・中枢神経のモニタリング

1.中枢神経のモニタリング

中枢神経系のモニタリングで最も重要なのは「神経学的兆候の観察」です。

  1. 意識レベル(JCSGCSなどで判定)
  2. 大脳機能(発語・合目的運動・麻痺など)
  3. 脳幹機能(対光反射・角膜反射・除脳硬直)
  4. 脊髄機能(腱反射)

ちなみに、これらの観察は鎮静していると意識レベルの確認ができません、鎮静薬を定期的に中止(もしくは効果が切れたときに)、観察します。

もし、異常が見られたら、中枢神経の異常を調べる検査を行います。

中枢神経の検査⇒脳波、聴性脳幹反応、頭蓋内圧、CTスキャン、脳超音波検査(新生児の場合)

2.人工呼吸中の鎮静

鎮静の目的

 

鎮静薬・鎮痛薬


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